基本情報技術者試験の勉強をしていると、

過去問題で練習したけど1時間も時間が余ったな

アルゴリズムも言語問題も30分もあれば余裕でしょ
なんてことを考える人がいるかと思います。
ところが現実は、どうでしょうか?
実際にテスト本番になってみると、

一つの問題に時間を掛けていたら、残り時間が1時間もない…

長文問題に時間を取られて、必須問題をやる時間がない!
といった事態が起こってしまうのが、基本情報技術者試験というテストです。
そこで今回は、上記のような事態にならないための、基本情報技術者試験での試験時間の使い方について解説します。
基本情報技術者試験は、時間配分も重要なテスト対策となります。
もし試験時間を節約できたら、
- 難しい問題に時間を掛けられる
- 心の余裕を生む
- 見直しをする時間が増える
といったメリットが発生するため、是非とも効率的に問題を解いて、試験時間を節約できるようにしてください。

基本情報技術者試験では、一つの問題に執着していたら、いつの間にか時間が足りないといった状況がよくあるね…

試験時間の150分は長そうに感じるが、実際やってみると時計の針が加速したように感じるから注意してくれ

特に午後試験では、アルゴリズムにプログラミング問題、時間の掛かる問題はいくらでもあるからね。

もちろん午前試験でも、できる限り余裕を持って試験を終わらせた方が良い。見直しの時間はいくら有っても足りないくらいだからな
・試験概要と一問辺りに掛けられる時間

まずは基本情報技術者試験で出題される、問題の数や概要について確認をしておきましょう。
- 午前試験
- 試験時間 150分
- 問題数 全80問
- 選択肢 全ての問題が4択
- 配点 一律1.25点
- 単純計算で一問辺りに掛けられる時間
2分弱
- 午後試験
- 試験時間
150分 - 問題数
全11問中5問を選択して解答 - 選択肢
問題によって選択肢の数に差がある - 配点
問1:20点
問2~問5:15点
問6~問11:25点
- 試験時間
- 単純計算で一問辺りに掛けられる時間
30分
では以上の概要を頭に入れて、試験時間の目安についてお話します。

午前試験は一問辺り2分弱で、午後試験は1問辺り30分。結構極端だよね

ただ午後試験の場合は、11問というより、小さな問題が集合して1問だとカウントされているから注意が必要だ
・解ける問題から答えて試験時間を節約

基本情報技術者試験を受ける際に大前提となるのは、
解ける問題から解いていくという点です。
なぜならば基本情報技術者試験では、午前問題は80問という物量で、午後試験は長文問題という質で、受験者の時間を消費させてくるからです。
だからこそ即座に答えられるような問題を先に解答して、難しい問題を後回しにする、といった効率の良い問題の解き方が必要になります。
ちなみに私が試験に合格した際には、
- ○:すぐに解ける問題
- △:時間を掛ければ解ける問題
- ×:時間を掛けても解くのが難しい問題
といったように
問題の難易度によってマークを付けるといった方法を活用していました。
基本的なやり方ではありますが、試験時間の節約にかなり使える方法であるため、是非とも取り入れてみてください。

午前も午後ものんびり問題を考えている時間はない! サクサクと問題に答えるようにしろよ

試験時間を節約すると、
・見直しの時間が増えるからケアレスミスを減らせる
・難しい問題に取り組める時間ができるから合格に近づく
こんな意識を持って、試験時間の節約に取り組むと良いかもね

ただし試験時間に気を取られるだけでなく、あくまでも問題に正解するのを第一に考えてくれ。早く解答するのも重要だけど、うっかりミスをしたら、節約した時間が無駄になるからな
・午前は用語問題を先にして時間を稼ぐ

午前問題で、素早く解答できるのは以下のような用語問題です。

出典:基本情報技術者試験 平成28年春期試験 午前試験 問24
問題を見ればわかる通り、必要なのは用語の知識だけ。
解答するまで1分も掛かりません。
だからこそ用語問題のように素早く答えられる問題は、できる限り早く解答して、他の問題に時間を残しておきましょう。
ただし用語によっては、用語自体が紛らわしい場合や勘違いしやすい用語も含まれているため、一度解答したら見直す必要があります。
用語問題と素早く答えられる問題で時間を稼ぎ、余った時間を計算問題に配分するようにして、計画的にテストを進めましょう。

午前試験の場合、用語問題は1分以下で解答、計算問題は3分程度で解答が理想だな

まあ、あくまでも理想は理想だよね。… 時間が掛かる問題は間違いなく出てくるし

もちろん時間が掛かる問題はある。けど基本は後回しだ。解ける問題から解くのが、基本情報技術者試験の定石だぞ
・アルゴリズムとプログラミング言語に時間を残す

基本情報技術者試験の午後試験は、
- 出題される全ての問題をサッとチェックする
- すぐにできる問題を答える
- アルゴリズムと言語問題を答える
- 時間のかかる問題を答える
- 分からない問題を答える
といった順に問題を解く方法をおススメします。
午後試験の場合、基本的にどの問題も問題の文量が多く、答えるまで時間が掛かります。
また午前試験で出題される用語問題のように、機械的に答えられる問題はほとんどないため、時間が掛かると思って計画的に解答を進めましょう。
そして上手く試験時間を残せたら、アルゴリズムとプログラミングの問題に、たっぷりと試験時間を割り振ります。
だからこそアルゴリズムとプログラミングの問題に、どれだけ時間を残せるかといったポイントが、午後試験のカギを握ると言っても過言ではありません。

午後試験の場合、基本的に午前試験と違って時間は余らないよ。アルゴリズムとプログラミングの問題で間違いなく時間が掛かるからね

午後試験の問題は、どの問題も時間が掛かるからな。僕は前半に出題される長文問題も苦手だ・・・

まあ誰にだって、苦手問題はある。ただそんな問題をどうやってカバーするかも、基本情報技術者試験で問われている能力だと思うよ
まとめ
基本情報技術者試験での時間配分はとても重要です。
だからこそ以下のポイントを頭に入れつつ試験に挑んでください。
- 試験時間は午前午後、共に150分
- 午前試験 単純計算で一問辺りに掛けられる時間
2分弱 - 午後試験 単純計算で一問辺りに掛けられる時間
30分
- 午前試験 単純計算で一問辺りに掛けられる時間
- 午前も午後も解ける問題から答える
- 午前は用語問題を先に、計算問題を後にして時間を稼ぐ
午後試験における問題の進め方
- 出題される全ての問題をサッとチェックする
- すぐにできる問題を答える
- アルゴリズムと言語問題を答える
- 時間のかかる問題を答える
- 分からない問題を答える
基本情報技術者試験は、
できる問題から素早く答えていくのが、合格への第1歩となります。
そのため過去問題を使った復習や普段からの勉強でも、時間配分を意識した勉強を心がけましょう。
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