基本情報技術者試験の午後試験におけるサービスマネジメントという分野は、忘れた頃にコロッと出題される少し厄介な分野です。
ただ問題の難易度は低く、事前知識があまり必要でない分野でもあるため、
出題されれば得点が稼ぎやすいサービス問題とも言えるでしょう。
サービスマネジメントが解けるかどうかは、文章が読み解けるかという1点に掛かっています。
また事前知識があまり必要でない分野であるため、
長文問題に慣れるための入門問題としても活用できるでしょう。

サービスマネジメントは、午後試験に出題される問題の中でも、勉強の優先順位は低めだよ

理由としては、難易度が低いという点か?

そうだね。あとサービスマネジメントを解くための読解力も、他の分野を勉強していれば身に付くからね

出題率も高くなさそうだしな

まあ難しく考えずにサクッと勉強を済ませたい分野だね。あとは午後試験の問題に慣れるという目的で利用しても良いかもね
・問題は文章題が中心

サービスマネジメントに出題される問題は、
- サービスデスクにおける問合せ対応
- 磁気テープのデータ管理
- 個人情報の保護に関する問題
といったような内容になっています。
そしてサービスマネジメントは、文章による内容が中心です。
またサービスマネジメントの問題は、
問題を解く際に事前知識がほとんど必要ないというポイントも頭に入れておきましょう。
ちなみにサービスマネジメントの問題に慣れるためには、サービスマネジメント以外の問題を解くのも有効な方法となっています。
もしサービスマネジメントの問題が少ないなと感じるのであれば、他の分野の問題を解いて、長文問題に慣れるという感覚を身に付けてください。

サービスマネジメントの問題は、長文問題が中心だけど、問題文は他の問題に比べて短くて読みやすいと思うよ

この問題文が読みやすいという特徴も、サービスマネジメントの難易度が低く、優先順位が低いといったポイントでもあるな

もし長文が苦手だ、という人は以下のページをチェックしてみてね


午後試験で出題される問題は、ほとんどが長文問題だ。だから長文問題への対策は必須だと言えるぞ
・全体的に難易度が低い

サービスマネジメントの大きな特徴、
それはどの問題も難易度が低いというポイントです。
基本的にサービスマネジメントで出題される問題は、
どの問題も文章をよく読めば答えられるような問題ばかりであり、
計算といった要素も少なく解きやすい問題ばかりです。
例えば、以下の問題。


出典:平成29年秋期 午後試験 問6より抜粋
上記の問題は、表の内容から選択肢に当てはまる内容を選び出す問題ですが、内容をじっくり読み取れば、難しくない問題と言えるでしょう。
しかしサービスマネジメントの問題を確実に解くためには、問題文をよく読み込む必要があります。
そのためサービスマネジメントの特徴として、問題の難易度の割に解くのに時間が掛かるという点を覚えておきましょう。

問題の難易度が低い割に解くのが時間掛かるって。・・・ 結構厄介じゃないか?

そうなんだよ。だからサービスマネジメントの問題を解く際には、試験時間を意識した方が良いね

時間が掛かるようだったら、後回しにするのも1つの方法だと言えるな
・事前知識があまり必要ない

サービスマネジメントでは、情報系のキーワードがほとんど使われていません。
そのためキーワードの暗記もほとんどする必要が無く、サービスマネジメント特有の勉強という物は、無いに等しいと言えるでしょう。
ただサービスマネジメントで重要となるのは、
問題を素早く解けるかというポイントです。
そのため素早く問題を解くというポイントに重点を置いて、過去問題の復習に取り組んでみてください。

やっぱりこうして見ると、サービスマネジメントの難易度が低いという話が分かる気がする

まあ今まで挙げた見出しの内容だけを見れば、難易度が低いように思えるよね

ただ問題文を上手く読み取れなければ、得点を落とす可能性も十分にあるから注意した方がいいな
・サービスマネジメントの出題率について

基本情報技術者試験では、2020年の試験から午後試験における問題割合が、以下のように改正されます。

今回解説したサービスマネジメントについては、マネジメント系の一部として、20%程度での出題が予想されます。
ちなみに午後試験の試験改正が入る前までのサービスマネジメントの出題率は、
全22回中5回
- 平成29年秋期
- 平成26年秋期
- 平成24年秋期
- 平成22年秋期
- 平成21年秋期
出題率はかなり低いですが、問題が簡単な傾向が強いため、出題された際には問題に目を通しておいて損はありません。

今後これだけ出題率が変更になると、マネジメント系とストラテジ系の勉強は、スケジュール調整が難しくなるな。

だからこそ早い段階で勉強を始める必要があるかもね

スケジュールに余裕が有れば、出題率が低い内容にも、手を伸ばせるからな
まとめ
午後試験に出題されるサービスマネジメントの問題では、以下のような特徴があります。
- 問題は文章題が中心
- 全体的に難易度が低い
- 事前知識があまり必要ない
- サービスマネジメントの出題率は、25%程度と考えておく
サービスマネジメントの問題は、情報の知識はほとんど必要なくて、計算問題もほとんどありません。
しかし長い問題文をしっかりと読み取る必要があるため、油断できない分野でもあります。
そのため本番の試験で出題されても、油断せずにしっかりと点数を拾っていきましょう。
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