迷ったら“ウ”を選べ!
あなたは基本情報技術者試験における、こんな噂を聞いたことはありませんか?
実際、私が学生をやっていた頃の10年程前、「迷うくらいなら“ウ”を選べ!」なんて噂が有ったのです。
そこで今回は、平成21年春期から平成30年春期までの午前問題を元に、正解が多い選択肢をまとめてみました。
試験問題を調べてみると、以下のような事実が。……
今回まとめた内容は、あくまでも統計によるもの。
一種のオカルトになってしまう話でもあるので、あまり真に受けすぎないようにご注意ください。

迷ったら“ウ”ねぇ。… にわかには信じがたい話だけど

でもよ選択肢にヤマ張って当たったら、午前試験は突破したも当然だ!

そんな上手くいくなら、もっと合格率が高い気がするよ…
・10年間の統計では選択肢に偏りは無い

まずは平成21年春期から平成30年春期までの統計を紹介します。
左から選択肢、正解になった回数、総合計との割合になります。
選択肢 | 正解になった回数 | 総合計との割合 |
---|---|---|
ア | 353回 | 23.22% |
イ | 384回 | 25.26% |
ウ | 398回 | 26.18% |
エ | 385回 | 25.33% |
総回数 | 1520回 |
以上の統計から分かる通り、正解になる選択肢に偏りはほぼないと言ってよいでしょう。
そのため基本的に、選択肢にヤマを張って解答をするといった方法はムダと言えます。

ちっ。… 選択肢に偏りはないのかよ

有ったらどうするつもりだったの?

そりゃあ迷ったら全部、確率の高い選択肢を選ぶ!

それはそれでダメな気がする

でもよ。午前試験だけでも楽できたら良いじゃん!

ただし午後試験は、午前試験の問題を難しくしたような感じだから、午前試験の知識が無いと、どうしようもないけどね。
・試験によっては選択肢の偏りがある

10年間の総合計では、偏りはないといったデータが出ました。
しかし、1回1回試験を個別に見れば、選択肢の偏りがあるのは確かです。
例えば平成28年度春期の問題では、“ウ”が32.50%も正解になったといった回もあります。
また試験ごとに、どの選択肢が一番多く正解になったかといった統計を取ってみると、
選択肢“エ”がすべての選択肢の中で最多の8回をマーク。
全22回の試験で8回も“エ”が一番多く正解になったという点から、選択肢によって偏りがあるのも事実と言えるでしょう。

選択肢に偏りあるじゃん! じゃあ迷ったら“エ”を選んでおけば間違いないなw

ランダムで出題している以上、仕方ない偏りだと思うけど。… そもそもランダムって、基本的に偏りがあるのが普通だし
・ここ数年では“エ”の割合が高い

また10年間で開催された試験の統計を見てみると、ここ4~5年は選択肢の“エ”が正解になる割合が高いという結果もありました。
特に平成26年春期から平成30年春期までの試験。
過去9回の中で選択肢“エ”がもっとも多く正解になった試験は、実に6回ありました。

やっぱり選択肢“エ”の時代が来てるんだって! 午前試験は“エ”を選べば間違いない!

最後の一文が見えていない。…すごい試験に落ちそうな匂いがする

よっしゃ! 余裕もできたし、スマホでゲームしよ!

あっ。これダメなパターンだ・・・
まとめ
今回は正解になった選択肢の割合といった少しオカルトじみた内容を取り上げてみました。
- 10年間の統計では、選択肢に偏りはない!
- 試験によっては、選択肢の偏りがある!
- ここ数年では“エ”の割合が高い
選択肢によって偏りはあるものの、偏りはランダム性によるものと考えられるレベルで低いため、
選択肢にヤマを張るのは危険です。
みなさんは以下のページなどの情報を参考に、真面目に勉強して合格を目指しましょう。


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