あなたは基本情報技術者試験における午後試験で出題される、プロジェクトマネジメント問題のとある傾向を知っていますか?
それは計算問題がほぼ確実に出題されるというポイントです。
またプロジェクトマネジメント問題には、知っておくと勉強するポイントが絞れる、注目すべきポイントがあります。
目次
プロジェクトマネジメントという分野は、午後試験で出題される分野の中でも、ほぼ間違いなく計算問題が出題されるという特殊な分野となっています。
またどちらかと言えば、知識よりも問題を解いた経験が重要な分野であるため、
過去問題の復習を前提に勉強を進めた方が良いでしょう。

プロジェクトマネジメントの問題って、人によって得意不得意がハッキリ分かれる分野だよね

計算問題がほぼ間違いなく出題されるからな。

でも午後試験の選択問題において、プロジェクトマネジメントの問題が確実に出題される訳じゃないのが唯一の救いかもね

苦手な問題や難しい問題をどのように扱うか。こういったポイントも基本情報技術者試験では大事なのかも知れないな
・計算問題が必ず出題されると思っておく

プロジェクトマネジメントは、計算問題がほぼ確実に出題されるという特徴があります。
ちなみに計算問題の出題率は、平成21年春期から平成30年秋期までの試験で
15回中15回です。
また問題によっては、
プロジェクトマネジメント問題のすべてが計算問題になっていたというパターンもあります。
ちなみにプロジェクトマネジメントの計算問題において題材になりやすいのは、
開発計画における工数の計算。
プロジェクトにおける必要人数や作業量を計算するパターンが多く出題されています。
例えば以下の問題をご覧ください。



出典:平成31年春期 午後試験 問6より抜粋
上記の問題は、表に書かれている工数を元に、システムにおける追加開発に必要な工数を求める問題となっていました。
基本的にプロジェクトマネジメントで出題される計算問題は、表や文章に書かれている情報を元に、計算式を自分で考えて解く問題となっています。
つまりプロジェクトマネジメントの勉強をする際には、計算問題をメインにして、計算問題の経験を積むように勉強を進めてください。

プロジェクトマネジメントの問題は、計算問題の比率が高いと思ったけど、まさか毎年必ず出題されているとは思わなかったよ

ただ出題される計算問題は、簡単な四則演算程度で済むパターンもある。だから計算問題が苦手な人でも問題の確認ぐらいはしておこう

ちなみに以下のページでは、基本情報技術者試験における計算問題の出題率をまとめているよ



気になる人はチェックしてみてくれ
・プロジェクトマネジメントの知識が必要になる問題は少ない

プロジェクトマネジメントの勉強をするにあたって、もう1つ有益な情報を紹介します。
それはプロジェクトマネジメントの問題を解く際に、
プロジェクトマネジメントの知識が必要になる問題は少ないというポイントです。
またプロ具ジェクトマネジメントの問題には、以下のような特徴もあります。
- 意味を知っていなくても分かる用語が多い
- 問題文の中に用語の説明が載っている
しかしプロジェクトマネジメントの知識が必要でないと言うと嘘になるため、後に解説するキーワードを中心に最低限の内容だけは把握してください。

プロジェクトマネジメントの勉強をする際には、用語やキーワードをサッと覚えて、過去問題の復習に時間を使う方法がおすすめだよ

プロジェクトマネジメントにおいて、知識と経験どっちが重要かと言われれば、問題を解いたという経験の方が重要だ

だからこそプロジェクトマネジメントの勉強をするならば、過去問題の復習をメインに進めてね
・グラフを利用した問題がある

プロジェクトマネジメント問題には、時折グラフを利用した問題が出題されます。
例えば平成30年春期に出題されたプロジェクトマネジメントの問題では、EVM指標値という内容をグラフ化した問題が出題されました。



出典:平成30年春期 午後試験 問6より抜粋
ちなみにこういったグラフの問題をスムーズに解くためには、
問題文を読み取る力を上げるか、グラフを読み慣れるしかありません。
またプロジェクトマネジメントという特性上、EVMだけでなくパレード図やヒストグラムといったグラフに関する問題が出題される可能性も考えておく必要があります。

プロジェクトマネジメントで使われるグラフって、意外に量が多いよね

そうだな。しかも厄介なのが、種類は多いくせに出題率が低いっていう点だ。

だからこそプロジェクトマネジメントのグラフを勉強する際は、根を詰め過ぎないようにね

ある程度グラフを把握したら、過去問題の復習に時間を当てた方が賢明かもな
・頻出キーワードと重要キーワード

基本情報技術者試験の午後試験におけるプロジェクトマネジメント問題には、問題文に登場しやすい、もしくは出題されやすいキーワードがあります。
そんな出題されやすいキーワードは以下の通りです。
- 外部設計
- 内部設計
- 単体テスト
- 結合テスト
- 総合テスト
- 運用保守コスト
- ソフトウェアパッケージ
- 業務プロセス
- 業務フロー
- リスク評価マトリックス
- プロジェクトマネージャー
- インターフェース
- EVM
- ウォータフォールモデル
また問題での使用率や重要度を加味すると、以下のような内容に関しても、勉強をして内容を把握しておく必要があります。
- 工数
- 人月
- ステップ
上記の単位はプロジェクトマネジメント問題において
高頻度で使われる単位であるため、普段の勉強から単位を使うようにして慣れておきましょう。

プロジェクトマネジメントの用語は、
「プロジェクトマネジメントの知識が必要になる問題は少ない」
でも言った通り、内容を完璧に覚える必要は無いと思うよ

ただ知らなくて良いかと言えばそうじゃない。概要だけでもキッチリ把握して、万全の態勢を整えておいてくれ!
・プロジェクトマネジメント問題の出題率について

基本情報技術者試験では、2020年の試験から午後試験における問題割合が、以下のように改正されます。

今回解説したプロジェクトマネジメントについては、同じマネジメント系のサービスマネジメント、そしてストラテジ系と一緒に出題されるため、20%程度の出題率となるでしょう。
また今回の改正は、かなり大規模なものとなっているため、試験に挑む前には必ず改正内容に目を通しておいてください。


今回の改正では、問題比率の他に、配点にも変更があるから気を付けた方が良いぞ

マネジメント系に関しては、出題率が低くなっているから、勉強の割合を変更するなりして、スケジュールを上手く調整してね
まとめ
今回はプロジェクトマネジメントの問題傾向と頻出キーワードについて紹介しました。
- 計算問題が必ず出題されると思っておく
- プロジェクトマネジメントの知識が必要になる問題は少ない
- グラフを利用した問題がある
- 頻出キーワードと重要キーワードは把握だけでもしておく
- プロジェクトマネジメント問題の出題率は、20%程度と考えておく
プロジェクトマネジメントでは、知識と経験、どっちが重要になるかというと経験です。
だからこそプロジェクトマネジメントの勉強をするならば、
過去問題の復習がメインになります。
他にもプロジェクトマネジメントの問題は、問題文を読解する能力が重要です。
長い文章を読み込むのは辛いと思いますが、基本情報の午後試験を受けるならば、避けては通れない道であるため腹を括りましょう。
ちなみに以下のページでは、長文問題に対する耐性や読解力を身に付けるコツについて解説しています。


長文問題が苦手なんだよな・・・
と思っている人は、一度内容をチェックしてみてください。
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