
基本情報技術者試験の受験者ってどれだけいるの?
以前こちらのサイトを見たという人に、このような質問を頂きました。
そこで今回はそんな質問にお応えして、基本情報技術者試験の応募者と受験者の統計について紹介します。
基本情報技術者試験は、毎年10万人を優に超える応募がある試験です。
そのため認知度も高く、大学受験や就職試験で有利になる資格となっています。
また一時期は受験生が減少した状況もありましたが、そんな話はとっくの昔に過ぎ去っています。
今では受験生が徐々に増えており、今後は更に資格の価値が上がる可能性が高い試験と言えるでしょう。

基本情報技術者試験の試験会場に行ってみると、かなり人が多くてビックリするよね

それでも応募者数に比べると、3割の人は会場に来てないからな

なんかもったいないよね。受験料だけ払っておいて

確かにな。人によって理由はさまざまだが、お金と時間が掛かっているから、できる限り受験した方が本人の為ではあると思うぞ
・応募者は毎年10万人を超える

基本情報技術者試験における近年の応募者数は、
毎年14万人程となっています。
この人数は、情報系の資格の中でもトップクラスで、受験者数を考えると情報系の試験の中で最もポピュラーな資格と言えるでしょう。
また受験生の年齢が若い傾向にある資格でもあり、受験生の主な年齢層は、18歳から25歳辺りとなっています。
ただ年齢の若い受験者や高齢者の受験生も珍しくなく、下は15歳程度、上は60歳以上とさまざまな年齢の受験者がいる試験となっているようです。

基本情報技術者試験の試験には、いろんな人がいるよね

意外に女の子が多かったのがビックリしたな。まあ、これは会場によるところがあると思うが

あれ? こんなに女の子の受験者がいたんだって思うぐらい、ぞろぞろと会場から出てくるパターンもあるからね

まあ絶対的に男が多い試験ではあるから、目を引きやすいのかも知れないけどな。
・10年前に比べれば減少傾向

基本情報技術者試験の受験生は、最も応募者数が多かったピーク時に比べれば少なくなりました。
例えば基本情報技術者試験が新試験制度になり、最も応募者数が多かったのは、平成21年度の198,552人。
現在(平成30年の統計)は、155,928人となっています。
そのため過去に比べれば応募者数は減りましたが、現在は回復傾向にあり、最も応募者数が少なかった時と比べて、2万人ほど応募者数が増えているようです。

なんで基本情報技術者試験の受験生が減ったんだろうね?

直接的な原因は、プログラマーやSEという職業がブラックである、という認識が広がったからだろうな。辛い仕事は誰だって嫌だろう

昔はデスマーチっていう言葉が一般的になるほど酷かったからね

ただ今は、ITの技術屋の需要が大きく増えたから、労働環境が改善されつつある。

今エンジニアという仕事は、超が付くぐらい売り手市場だからね。下手な扱いをすれば、すぐに他の会社に転職できるから、待遇を良くしている会社が増えているね
・応募者の3割が試験をしていない!?

基本情報技術者試験は、辞退者が多い試験としても知られています。
辞退者(試験に来なかった受験生)の数、
実に応募者数の約3割。
つまり試験に応募して受験料を払っていても、3割の人が試験にすら来ていないといったデータがあるようです。
基本情報技術者試験の受験料は安く、欠席の連絡も必要ないため、試験をすっぽかすのは簡単と言えるでしょう。
しかし試験のために買った参考書や勉強した時間をよく考えてみてください。
試験に行かないということは、その時間をすべて無駄にしてしまうのと同意義です。

・体調を大きく崩した
・身内が病気になった
・仕事でどうしても外せない予定が入った
以上のような理由がない限り、試験には行った方が良いよ。

面倒臭いから行かないなんて言語道断だ! だったらなんで応募したんだ? ってツッコミを入れられても不思議じゃないぞ

ちなみに基本情報技術者試験を欠席したい場合は、以下のページに目を通しておいてね


基本情報技術者試験では、受験をキャンセルしても、受験料は戻ってこない。意外に知らない受験生が多いから注意しよう
・秋期の方が春期より応募者も受験者も多い

基本情報技術者試験には、
秋期試験の方が、春期試験より応募者も受験者も多いといった特徴があります。
例えば平成29年度の試験では、春期の応募者が67,784人だったのに対して、秋期では76,717人と9千人程増えているようです。
また応募者数の増加に伴い、受験者数も増加しているという傾向があります。

応募者が秋に増えているという点を考えると、やっぱり春はみんな忙しいから応募が減っているのかもな

ちなみに応募者が増えたからといって、合格率が上がっている訳ではないからね。また試験の難易度は、春と秋であまり違いはないから注意しよう
・周りの受験生に流されないように注意する

最後に基本情報技術者試験のような大規模な試験を受ける際の注意点を1つ。
それは周りの受験生に流されないようにするという点です。
具体的に例を挙げると、
- 他の受験生が早く退出しても焦らない
- トイレに行きたいならば早い段階で試験監督員に伝える
- 試験監督員の説明はちゃんと聞く
といったポイントが重要になります。
特に1つ目の「他の受験生が早く退出しても焦らない」というポイントは、
実際遭遇してみないと分からない、かなり焦ってしまう状況です。
そのため試験の最中は、
「周りは一切関係ない。自分のベストを尽くすだけ」と自分に言い聞かせて、試験に臨むようにしましょう。

基本情報技術者試験のような大規模試験では、どうしても冷静さを欠いてしまうような状況があるよね

だがそんな状況でも流されない、平常心こそが合格への1歩目と言えるかもな。

とにかく「周りは周り、自分は自分」といった感じで、何回も自分に言い聞かせて試験に挑もうね
まとめ
今回は基本情報技術者試験の受験者数について解説しました。
- 応募者は毎年10万人を超える
- 10年前に比べれば減少傾向 ただ現在は応募者数が増えてきている
- 応募者の3割が試験をしていない!?
- 秋期の方が春期より応募者も受験者も多い
- 周りの受験生に流されないように注意する
基本情報技術者試験は、毎年多くの応募者がいる情報系の資格の中では、最もポピュラーな試験と言えるでしょう。
しかし、基本情報技術者試験は応募者数の割に受験者が少ない試験でもあります。
そのためもし試験に行くのが面倒になったら、基本情報技術者試験は年2回しか受けられない試験である点をよく考えましょう。
1回取り逃したら、次のチャンスは早々来ない試験であるという点を頭に入れて、試験へのモチベーションに繋げてください。
ちなみに以下のページでは、基本情報技術者試験の概要についてまとめてあります。

これから基本情報技術者試験を受けようと考えている人は、是非とも内容をチェックしておいてください。
コメント