「この1冊で大丈夫!」
基本情報技術者試験の参考書において、よく書かれている謳い文句です。
しかし私は、基本情報技術者試験の勉強法や解説をしている身として声を大にして言います。
基本情報技術者試験は、
1冊の参考書だけを勉強すれば合格できるような甘い試験ではありません。
そんな簡単な試験であるならば、合格率が20%台なんて低い数字ではなく、もっと高い数字が出ていないとおかしいと言えるでしょう。
そこで今回は、基本情報技術者試験における参考書を選ぶ際の注意点について解説します。
目次
基本情報技術者試験の勉強を始める際には、1冊の参考書だけでなく、プラスαの勉強が必要であるという点を覚えておいてください。
でないと過去問題の復習を始めて、問題の難易度に挫折する可能性があります。・・・

「この1冊で大丈夫!」と謳っている参考書もある意味間違いじゃないが。・・・

うん。午前試験に限れば間違いじゃないけれどね。ただ午後試験のアルゴリズムとプログラミングを含めたら、どう考えてもページ数が足りないよ。

もし午後試験の内容を含めると、既存の参考書より2倍ぐらい厚い内容になるからな
・1冊で合格できる参考書は無い

まず基本情報技術者試験の参考書を購入する上で頭に入れておきたいのは、
たった1冊の参考書だけを勉強して合格できる参考書は無いといった点。
何故ならば基本情報技術者試験における参考書の多くは、午前試験だけを対象にしているというパターンが多いからです。
そのため基本情報技術者試験の勉強をする場合は、
参考書で学習した内容に加え、過去問題での復習がほぼ必須と考えておいてください。
他にもアルゴリズムとプログラミングの問題に関しては、それぞれ個別に参考書を買っても良いほど、難しい問題であるという点を頭に入れておきましょう。

基本情報における参考書は大まかに分けて、
・午前
・午後
・アルゴリズム
・プログラミング
・問題集
といった分野に分けて発売されているよ

午後を解説している参考書は、午前試験と範囲が被っているからあまり買う必要はないが、アルゴリズムとプログラミングに関しては別だ。

他の分野とは別に、特有の知識が必要になるからね。カンや予測で答えるのはあまりにも無謀すぎるよ

例えば以下のページでは、アルゴリズムの参考書が必要である理由をまとめてあるぞ。


アルゴリズムの参考書の購入に悩んでいる人は、是非ともチェックしてみてね
・経験者もできるだけ分かりやすい参考書を

基本的に基本情報技術者試験の参考書を選ぶ場合は、
イラストや図による解説が多い、できる限り分かりやすい参考書を選ぶべきと言えるでしょう。
何故ならば基本情報技術者試験に出題される用語や知識は、文字で説明するには無理があるほど、専門的で理解しづらい内容がほとんどだからです。
またそんな専門的で理解しづらい内容を文章だけで勉強を進めると、途中で気分が滅入ってしまうといった状態に陥ってしまいます。
そんな状態にならないために、できるだけ分かりやすい参考書を使って、効率よく、そして長く続けられる勉強できる環境を整えましょう。

個人的におすすめなのは、絵本のような参考書だね。とにかく分かりやすくて勉強が進めやすい

「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」なんかは、分かりやすさと内容が両立している参考書だ。まるで漫画か絵本を読み進めているような感覚で勉強が進められるぞ


もちろん内容も充実しているよ。読んでいるだけで内容が理解しやすく、練習問題の量も揃っている参考書となっているね
・完全なゼロから勉強するなら3冊は必要

初心者が基本情報技術者試験の勉強をする場合、
- 午前試験
- アルゴリズム
- プログラミング
上記の内容を題材とした参考書は揃えておいた方が無難です。
何故3冊もの参考書が必要なのか?
それは
- 午前試験
基本情報技術者試験の基礎知識を身に付けるために必要 - アルゴリズム
配点が高く、受験生の多くが苦戦する分野であるため - プログラミング
選んだ言語によって、専門的な知識が必要であるため
といった理由が有ります。
ちなみに人によっては、

じゃあ全ての要素が入っている参考書を買えば良いじゃん
と思うかも知れません。
ただそんな参考書は、私の知る限りでは1冊しかなく、その1冊もアルゴリズムとプログラミングの内容が不十分で、1冊で合格するのは限りなく難しい内容となっています。
またアルゴリズムとプログラミングという分野は、
片手間で勉強して点数が取れる分野ではありません。
だからこそ金銭的に余裕があれば両方を、余裕が無くてもどちらかの参考書を購入して勉強した方が無難と言えるでしょう。

アルゴリズムとプログラミングは、初心者や未経験者なら参考書を揃えて勉強した方が無難だよ。それだけ重要度も難易度も高いからね

特にアルゴリズムに関しては、プログラミング経験者やプログラマーでも解くのが難しい。そのくらいの覚悟を持って勉強に集中してくれ

以下のページでは、初心者向けの参考書をまとめてあるよ


基本情報技術者試験を初めて受けようと思っている人は、是非とも目を通しておいてくれ
・問題集の優先順位は低い

結論から言ってしまうと市販されている問題集の優先順位はかなり低め。
使える場面は限られてしまうと言えます。
というのも市販されている問題集に載っている問題は、基本的に試験を統括するIPA(情報処理推進機構)のホームページにアクセスすれば手に入るからです。

そのためピンポイントで問題の解説が欲しいという状況でもない限り、購入する理由はあまりないと言えるでしょう。

問題集ってサイズも大きいから持ち運びも難しいよね

通常の参考書と比べて2~3まわりは大きいからな

だから選べるならば、電子書籍化されている問題集を購入した方が良いかもね
・価格は1,000円から2,500円

基本情報技術者試験における参考書は、
1冊辺り1,000円から3,000円の価格が相場となっています。
またそれぞれの分野によって参考書の値段を分けると、
- 午前試験
1,000~2,000円 - アルゴリズム
2,000円程度 - プログラミング
2,000~3,000円
となっています
ちなみに紙媒体の参考書と電子書籍版の参考書では、値段が違う点に注意が必要です。
基本的に電子書籍版の方が紙の参考書より値段は安く、
本によっては1,000円も安くなっている場合もあるため頭に入れておきましょう。

ちなみにアルゴリズムやプログラミングの参考書については、試験対策を対象としていない本の購入も考えておいてね

なんでだ?

アルゴリズムやプログラミングって、専門性が高い内容になるから、初心者や未経験者が勉強すると参考書の内容についていけない可能性があるんだよね。

なるほど。

あとアルゴリズムやプログラミングを扱っている参考書は、種類が少ないといった点も理由の1つになっているよ。

じゃあ内容が難しいと感じたら、試験対策本以外も視野に入れて考えた方が良いかも知れないな
・持ち運びが面倒ならば電子書籍も選択肢に

基本情報技術者試験における参考書は、1冊あたり300ページを超えることも珍しくはありません。
そのため持ってみるとズシッとした重量感があり、
持ち運びに苦労する参考書もあります。
そんな時に役立つのは、電子書籍版の参考書です。
電子書籍版の参考書は、スマートフォンやタブレットに入れて持ち運べば、
いつでもどこでも荷物にならずに勉強が開始できます。
ズシっとした重要から解放される電子書籍は、一度使ってみると、間違いなく病みつきになるでしょう。

電子書籍版の参考書は、安い、荷物にならないといった長所があるね

今回はサクッと電子書籍を解説したが、より詳しい情報が欲しい人は、以下のページに目を通してみてくれ。電子書籍のメリットや注意点についてまとめているぞ

まとめ
基本情報技術者試験の参考書を購入する場合は、以下のポイントを頭に入れておきましょう。
- 1冊で合格できる参考書は無い
- 初心者も経験者もできる限り分かりやすい参考書を
- 完全なゼロから勉強するなら3冊は必要
- 問題集の優先順位は低い
- 価格は1,000円から2,500円
- 持ち運びが面倒ならば、電子書籍も選択肢に
また当サイトでは、基本情報技術者試験の参考書レビューをやっております。

参考書選びの材料にしていただければ幸いです。
コメント