あなたは基本情報技術者試験の勉強をしていて、時代とともに変化する問題の傾向に気づきましたか?
ITといった分野は、非常に目まぐるしいサイクルで動いており、
数年前に常識だった情報が、いつの間にか化石みたいな情報になっているという場合がよくあります。
もちろん基本情報技術者試験も時代に合った問題が多数出題されるため、古い情報ばかりで勉強を進めてはいけません。
そこで今回解説するのは、時代と共に変化する基本情報技術者試験の問題の傾向についてです。

ITの分野は、本当に情報のサイクルが早いよね

特にWEB系の情報サイクルは、最新の情報が2~3年で化石になってもおかしくないほど、目まぐるしく情報が入れ替わるぞ

IT関係の会社に勤める以上、常に新しい情報を取り入れるように、学生の頃から意識しておこうね。
・セキュリティ問題の比率が増加

基本情報技術者試験において、近年の大きな変化として挙げられるのは、
セキュリティに関する問題の比率が高くなったという点です。
変化があったのは、平成24年秋期試験からになります。
セキュリティに関する問題は、平成24年春期までは5問程度の出題でしたが、平成24年秋期試験からは、
倍の10問程に出題率が高くなりました。
なぜセキュリティに関する問題の比率が多くなったかというと、近年コンピューターウィルスやなりすましといった犯罪が顕著になったからと言えます。
だからこそセキュリティの分野は、今後も重要視されるのが間違いない分野であるため、念入りに勉強するようにしましょう。

本当にコンピューターやスマホへの犯罪が増えたよね

それだけに基本情報技術者試験も、セキュリティ問題を重視しているんだろうな

ちなみにセキュリティ問題は、新規問題が多い分野でもあるよ。以下のページに詳細をまとめておいたから気になる人はチェックしてね

・2019年秋期試験からは数学の問題が増加

基本情報技術者試験は、2019年秋期試験より数学の問題が増加します。
詳しくは以下のページに情報をまとめてありますが、

今後は、
- 線形代数
- 確率
- 統計
といった情報数学の練習を重視して、勉強を進める必要があるでしょう。
ちなみに基本情報技術者試験では、2020年にも試験内容に改正が入りました。

午後試験の内容に大幅な変更が加えられたため、
今まで以上にプログラミング言語やアルゴリズムの重要性が増すでしょう。

情報数学って、ここ最近は減少傾向にあった分野だよな。となると、平成31年の試験までの参考書に関しては、情報数学の解説が不足している可能性があるよな?

その通りだね。もちろん参考書の種類によるところはあるけど、最近の参考書は情報数学の解説が少なくなっているパターンが多いね

やっぱりそうなのか・・・

だから情報数学の勉強をする際には、過去問題の解説を元に、勉強を進めるといった工夫をする必要があるよ
・現代的な用語も出題される

基本情報技術者試験では、
現代的な用語も出題されるようになりました。
例えば、仮想現実と呼ばれるVR、拡張現実と呼ばれるAR、人の動きを取り込み作品に活かすモーションキャプチャといった用語も出題範囲となります。
また、経営に関する用語が出題されるストラテジ系の問題でも新しい用語がよく出題されます。
時代の流行を取り込んだような用語が出題されるため、普段からIT分野のニュースを取り込む必要もあるのが基本情報技術者試験です。

最新の用語は、ニュースで聞いていて耳馴染みがある用語かもしれないけど、実際に意味を正確に説明するとなると、結構難しいよ

正直、仮想現実と拡張現実の違いといってもよく分からないよなw

でも基本情報技術者試験に出題される用語は、一般的な観点から見れば、さっぱり分からない用語ばかりだけどね
・午後試験の問題は、問題が古くなるほど難易度が低くなる

基本情報技術者試験の勉強を進める際に覚えておいてほしいのが、
午後試験の問題は問題が古くなるほど簡単になるという点です。
そのため午後試験の古い問題ばかりで勉強を続けていると試験本番において、

難しい問題ばかりが出題されているような気がする・・・
なんて事態になりかねません。
だからこそ午後試験の復習をする際には、古い問題を確認問題、新しい問題を応用問題として、万遍なく勉強するという点を心がけましょう。

基本情報技術者試験は長い期間、実施している試験だけあって、今と昔では内容にかなりの違いがあるぞ

ちなみに基本情報技術者試験の歴史については、以下の合格率をまとめたページで少し解説しているから、気になる人はチェックしてみてね

まとめ
基本情報技術者試験では、現代のIT事情や情報を取り込んでおり、問題の傾向が変化しています。
そのため以下のポイントを頭に入れて、勉強をするとより効率的に勉強が進むはずです。
- セキュリティ問題の比率が多くなった
- 2019年秋期試験からは情報数学の問題が増える
- 現代的な用語も多数出題
- 午後試験の問題は、問題が古くなるほど難易度が低くなる
また今後も
- コンピューターウィルスのようなセキュリティに関する問題が増える
- VRといった流行の用語が出題される
といった傾向が予想されるため、普段からITの情報を貪欲に吸収するようにしましょう。
コメント