あなたは基本情報技術者試験において、午前試験を免除される制度があることをご存じでしょうか?
こんな話を聞くと人によっては、

是非とも今すぐにでも利用したい!
なんて考えが浮かぶと思います。
ただ免除制度は、本試験より締め切りが大分早く、そもそも免除を受けるために試験を受ける必要があります。
ちなみに基本情報技術者試験における免除制度は、上手く利用すれば基本情報技術者試験の合格率を大幅に上げられます。
だからこそ

今度の試験は、絶対に落とすわけにはいかない!
と考えている人にこそ、利用してほしい制度と言えるでしょう。

基本情報技術者試験の免除制度って、結構知らない人も多いよね

確かにな。しかも免除制度は講座を受けるだけでなく、認定試験を受ける必要がある。加えて申し込み日も気をつけなければいけないぞ

だから決して、安易な気持ちで受けて良い制度じゃないから注意してね
・免除制度の概要

ではまず、基本情報技術者試験における午前試験免除制度の内容を解説します。
・午前試験免除制度とは?
基本情報技術者試験の午前試験が免除される制度です。
午前試験が免除されるためには、
- 認定された講座を受ける必要がある
- 修了試験に合格する必要がある
といった2つの条件を満たす必要があり、それぞれ申し込みが必要となっています。
また免除制度の流れを表すと、
- 免除制度の講座に申し込む
- 講座を受ける
- 修了試験を受けて合格する
(6月・7月・12月・1月) - 基本情報技術者試験の午後試験を受ける
(4月・10月)
となっています。
ちなみに免除制度の講座に申し込むタイミングについては、受ける講座によって大きな違いが有ります。
コースによってはかなり早い段階で打ち切られるものもあるため、申し込みの終了日だけでも、できるだけ早い段階でチェックしておくようにしましょう。
・免除制度の有効期限 1年間
基本情報技術者試験の免除制度には、
1年間の有効期限が決められています。
つまり修了試験に合格して免除制度が活用できるようになったら、
2回分の午前試験が免除されるようになります。
・講座について
免除制度に必要な講座については、受ける講座によって多少の違いが有りますが、
主に午前試験の勉強が中心になっています。
・修了試験について
免除制度に必要な修了試験は、
年4回、毎年6月、7月、12月、1月に開催されています。
修了試験に出題される問題は、
ほぼすべての問題が基本情報技術者試験の過去問題からの流用となっており、普通に午前試験を受けるより、圧倒的に楽な内容で試験をパスできると言えるでしょう。
ちなみに修了試験は、2回までの受験が許されています。
そのため1度目の試験に失敗しても、2度目の試験までに苦手分野の割り出しや間違えた問題の復習といった勉強ができるのも修了試験の特長と言えます。
また基本情報技術者試験と違い、
修了試験は受験できる場所が受ける講座によって限られています。
もしかしたら住んでいる県内に受験会場がない可能性もあるため、申し込む際には必ず修了試験の会場を確認しておきましょう。
・費用について
基本情報技術者試験の免除制度に必要な講座を受けるためには、
20,000~30,000円程度の費用が必要です。
また講座の内容によっては、プラス10,000円程度の費用が掛かるパターンもあるため注意してください。
ちなみに本試験に必要な費用も合わせると、40,000円を超える費用が必要になります。
費用の高さを考えると、安易に受けて良い制度ではないため気をつけてください。

基本情報技術者試験の午前試験を免除されるには、講習を受けるのと試験に合格する必要があるんだね

でもよ修了試験を受けるのであれば、普通に午前試験を受けるのと変わらなくね?

いや修了試験は、
2回まで受験が許されている点と問題が簡単という点が特徴として挙げられるよ。

なるほど。

だから試験に合格できないという人、もしくはこの試験だけは落とせないという人は、受けてみる価値があると思うよ
・免除制度のメリット

基本情報技術者試験の免除制度には、
- 本試験の午前試験を2回まで免除できる
- 午後試験の勉強に集中できる
- 午後試験の基礎知識が勉強できる
以上のようなメリットが存在します。
特に午前試験を2回まで免除できるのは、基本情報技術者試験を過去に受けたことのある人ならば、喉から手が出るほど欲しいメリットと言えるでしょう。
また午前試験をスルーできるという事は、
・精神的にも肉体的にも、余裕を持った状態で午後試験を受けられる
といった副次的な効果もあります。

午前試験を受けなくて済むという話は、試験を受けたことのある人なら、よだれが出るほど羨ましい話だよね

午前試験は朝も早いし、苦戦すると午後試験に影響が出るからな。・・・
・免除制度のデメリット

基本情報技術者試験における午前試験免除制度のデメリットとしては、
- 本試験の費用に加えて、20,000~30,000円ほど追加で費用が必要になる
- 申し込みをする期間が限られている
- 修了試験を受ける場所が限られている
といった点が挙げられます。
特に学生の受験生が多い基本情報技術者試験においては、追加での費用が掛かるといった点については、見逃せないデメリットと言えるでしょう。
また申し込みをする期間が限られているという点も気をつけなければいけません。
基本的に免除制度の申し込みをするためには、
おおよそ基本情報技術者試験の開催日から半年前が期限となっているため注意してください。

免除制度って意外とデメリットも多いんだな

そうだね。まあデメリットというか注意点に近いような話もあるけどね

申込期間と認定期間については、忘れると致命傷になりそうだな
まとめ
基本情報技術者試験における午前試験の免除制度をまとめると以下のようになります。
- 基本情報技術者試験の免除制度とは?
- 基本情報技術者試験の午前試験を受けなくて済む制度である
免除制度を活用すると、1年間(2回分)の午前試験が免除される - 免除制度には以下の条件を満たす必要がある
- 認定された講座を受ける
- 修了試験に合格する
- 費用
20,000~30,000円 - 講座 講座の内容は、午前試験の勉強が中心
- 修了試験は年4回、毎年6月、7月、12月、1月に開催
問題は本試験からの流用がほとんど
- 基本情報技術者試験の午前試験を受けなくて済む制度である
免除制度のメリット
- 本試験の午前試験を2回まで免除できる
- 午後試験の勉強に集中できる
- 午後試験の基礎知識が勉強できる
免除制度のデメリット
- 20,000~30,000円ほど追加で費用が必要になる
- 申し込みをする期間が限られている
- 修了試験を受ける場所が限られている
以上です。
基本情報技術者試験における午前試験の免除制度は、すべての受験生が利用すべき制度だとは思いません。
しかしここ一番、絶対に合格したいという人は、是非とも免除制度の利用を考えてみてください。
特に過去に基本情報技術者試験を受けて不合格になった人は、午前試験を受けなくて良いといった利点がこの上なく身に染みるはず。
だからこそ

会社に入社する前に、絶対に基本情報技術者試験が欲しい!
なんて人は、基本情報技術者試験には免除制度があるという話を覚えておきましょう。
コメント