
会社から基本情報技術者試験を取れと言われたけど、
合格する自信が無いな…

計算なんてほとんどやったことないから全くできない!

プログラムなんて何が書いてあるか分からないよ…
そんなあなたの気持ち、私もよく分かります!
私も基本情報技術者試験の勉強を始めた当初は、
・何回計算してみても答えが合わない
・基本情報の授業についていけない
といった状況がありました。
しかし、そんな私でも合格できたのですから、
未経験者や普段ITに触れる機会が無い人でも、しっかり勉強すれば合格できます。
そこで今回は、
ITという分野の未経験者や初心者の為の午前試験の勉強法を紹介します。
未経験者や初心者におすすめする勉強法は、以下の通りです。
目次
基本情報技術者試験は、午前と午後、2つの試験に分かれていますが、
まずは簡単な午前試験から勉強を始めていきましょう。

基本情報技術者試験は、
偏差値40ぐらいの高校にいた管理人でも合格できたから、
みんなも十分に合格できるぞ!

むしろ過去の経験とかはあまり関係なくて、
現時点からどれだけ努力できるかが重要な試験だと思うよ

以下の記事でも解説しているが、
過去に数学をやっていた、英語をやっていたなんて経験は関係ない。
だからこそ今からキッチリ勉強できるかが重要だぞ!


・勉強の順番について
基本情報技術者試験における午前試験の勉強をする際には、
以下のような流れで勉強を進めると良いでしょう。
↓
・次に過去問題をやってみる 初めは0点でも問題なし
↓
・最後に計算問題の勉強を重点的に復習する
では、一つ一つ内容を確かめていきます。
・まずはテキストを眺めるように見て用語の暗記
基本情報技術者試験をゼロから勉強しようと思う時は、
始めに用語の暗記と内容をザックリと把握するところから勉強を始めましょう。
まず用語の説明が分かりやすいテキストを買い、
パラパラと眺めるように読み進めてください。
初めの内は、テキストの内容をすべて完璧に覚えようとしなくて結構ですので、
2~3周ほど読み終わったら、次の工程に移りましょう。

基本情報の用語は、
初めは何を言っているのか分からないと思うよ…

まあ、あんな難しい用語
一気に覚えろっていう方が無茶なんだよw

ちなみに初心者が午前試験の勉強をする場合は、
下のテキストがおすすめだね。
イラストを中心に解説をしていて、
初心者や未経験者でも理解しやすいように作られているよ


もしくは1冊で午前試験の内容が完結できる
「基本情報技術者 合格教本」がおススメだ


「基本情報技術者 合格教本」は、
分かりやすさという点ならば、キタミ式に劣るけど、
午前試験の内容を過不足無く勉強できるからおススメだよ
・次に過去問題をやってみる 初めは0点でも問題なし
テキストを読み進めると、用語の内容がある程度頭の中に入ったと思います。
そうしたら次は、過去問題の復習に移りましょう。
ただ過去問題の復習を始めると、
最初の内は点数がほとんど取れないと思います。
ですが、問題ありません。
とにかく分からなくても良いから問題を解いてみる
というポイントを重視して勉強を進めてください。
問題を解きました。
では次に、解けなかった問題をマークして内容を振り返ります。
基本情報技術者試験の過去問題を復習する際には、
この間違った問題を振り返るという工程が非常に重要です。
正解した問題ではなく、間違った問題や苦手な問題こそ、
重点的に復習して、力を付けてください。
ちなみに基本情報技術者試験の午前試験は、
問題の5割程度が、過去に出題された問題からの流用です。
だからこそ基本情報技術者試験の勉強は、
過去問題を復習するところからがスタートと言えるでしょう。

また基本情報技術者試験における過去問題の復習量の目安は、
情報系の知識が無い人で、5~10年分を5周程度。
とにかく過去問題の復習をして、基礎知識を脳内に蓄えてください。

用語だけじゃなく、問題も何を言っているか分からない…
初めは誰でもこんな感じだよw

基本情報技術者試験の勉強は、どれも根気が必要になるからな。
分野によっては勉強を始めて2週間ほど経って、
ようやく問題が解け始める分野もあるぞ

過去問題の復習に関しても同じ。
ある程度周回を重ねるまでは、諦めずに勉強を続けることが大事だよ
・計算問題の勉強を重点的に復習する
用語の暗記が終わった、過去問題の復習もかなり勉強した。
それでは次に計算問題の勉強を集中してやりましょう。
計算問題を勉強する際には、
↓↑
過去問題を使った計算問題の復習
といった順番で1つの式を覚える度に問題の復習をするといったサイクルで、
勉強を進めましょう。
また計算問題の練習を進める際には、
情報数学の勉強を優先的に進めると覚えておいてください。
なぜ情報数学の勉強を優先する必要があるのか?
それは基本情報技術者試験が2019年秋期試験より
午前試験において数学の出題率を上げるという発表があったからです。
だからこそ午前試験において計算問題の勉強を進める際には、
情報数学を始めとした数学の勉強を重視してください。
他にも基本情報技術者試験の計算問題を勉強する上で重要なのは、
グラフや表を元に、計算式を立てるといった工程です。
特にマーケティングや会計・財務といったストラテジ系の問題で必要になる技術であるため、
積極的にグラフや表を元に計算式を立てる
という勉強を取り入れておくようにしましょう。
ちなみに基本情報技術者試験における計算問題の出題比率に関してですが、
・午後試験は、約3割(アルゴリズムとプログラミング言語以外で出題)
といった状況を想定して勉強を進めてください。
詳しくは以下のページにて情報をまとめています。



計算問題については、
出題比率が低い割に、出題範囲が広いといった点が特徴だね

これは受験者にとっては頭が痛い話だよな。
勉強した割に点数が取れないんだからな

いや、悲観的に考える必要は無いと思うよ。
何故ならば、計算問題ができるという事は、
午後試験において選択できる問題の幅が広がる
という事でもあるからね
・処理系の問題を勉強する際には、処理を紙に書いてみる

問題の処理を考えているけど、イマイチ理解できない・・・
そんな時は、処理を紙に書いてみる方法をおススメします。
基本情報技術者試験で出題される処理系の問題を解く場合、
自分の頭の中だけで処理を完結させようとしても、
早い段階で頭の中で処理がパンクします。
だからこそ処理の内容を紙に書いて、
メモを取るように処理を追いかけてください。
またこの処理を紙に書いて追いかけるという方法は、
午後試験の鬼門であるアルゴリズムの問題を解く際にも必要な技能となります。
そのため早い段階で、処理を紙に書くという行為を習慣づけておくと、
後々苦労しなくて済むようになるでしょう。

処理を紙に書くという行為は、
午前試験の場合、頭の中だけで処理を完結できるものも多いから、
重要性が低いように感じるかも知れない

けど午後試験になると、
この紙に書くという行為の重要性がグーンと上がるよ

初心者が午後試験の問題を頭の中だけで処理するのは、
限界があるからな

それだけ午後試験の問題は、難しいという事だね
・午前試験で出題されるのは「用語系」「処理系」「計算問題」の3種類
基本情報技術者試験の午前試験は、
主に「用語系」「処理系」「計算問題」の3種類に分けられます。
ではそれぞれの問題を解説していきたいと思います。
・「用語系」の特徴
「用語系」の問題は、
・用語の説明から用語を答える
・用語同士の関係性を答える
・図の空白に入る用語はなに?
といった問題が中心で、
意味さえ分かればすぐに答えられる問題が多いという特徴があります。
ただし以下の問題のように、
選択肢に似たような内容が出題されるパターンが多いため、
慌てて解答しないように注意が必要です。
出典:基本情報技術者試験 平成28年秋期試験 午前試験 問8
また用語系の問題に挑む際に重要なのは、
用語の内容や機能を把握できているかという暗記力です。
とにかくどれだけ用語を暗記しているかで、
勝負が決まる問題であるため、用語を上手く覚える必要があります。
ちなみに以下のページでは、
基本情報技術者試験の勉強には欠かせない暗記について解説をしています。

用語の暗記に苦手意識を持っている人は、
是非ともチェックしてみてください。
・「処理系」の特徴
「処理系」の問題は、問題の内容を処理をして解答を出す問題です。
例えば以下のような問題が、処理系に該当する問題と言えるでしょう。
出典:基本情報技術者試験 平成28年春期試験 午前試験 問49
処理系の問題における特徴は、
処理のやり方さえ間違えなければ正解しやすい問題であるという点です。
ただし時間が掛かるという特徴もあるため、
問題を後回しにして解答するといった工夫も必要になります。
・「計算問題」の特徴
「計算問題」として出題されるのは、
・回線の利用率を割り出すハードウェア問題
・クロック周波数を計算するプロセッサ問題
といった分野が中心となります。
また計算が必要になる問題の中には、
以下のような表から計算式を組み立てるパターンもあります。
出典:基本情報技術者試験 平成28年秋期試験 問15
基本的に計算を必要とする問題は、
時間が掛かりやすいため、後回しにして試験を進めるようにしましょう。

「用語系」「処理系」「計算問題」
どの問題も重要だけど、特に気合を入れて勉強すべきは、
「用語系」の問題だね

基本情報技術者試験で高い得点を取るためには、
とにかくどれだけの用語を覚えているか、
そして把握しているかといったポイントが重要だ

だから用語の暗記をする際には、
他の勉強とは別に時間を確保しておくのも1つの手だと言えるね
・情報数学の出題率がアップ
基本情報技術者試験では、
2019秋期試験の午前試験において、
試験に対して以下のような改正が入るという発表が有りました。
・理数能力を重視し、線形代数、確率・統計等、数学に関する出題比率を向上
引用:IPA(情報処理推進機構)の「プレス発表 基本情報技術者試験における出題を見直し」ページ
「(3)午前試験での数学に関する出題比率の見直し(適用時期:2019年の秋期試験から)」より
そして実際の試験ではどのような状況になったかというと、
平成31年春期試験 4問
といった形で、情報数学の出題数は増加していました。
また令和元年秋期に実施された試験では、数学の要素が強い試験でもあったため、
今後2020年以降の試験を受ける際には、
数学の勉強を重視して、試験勉強を進めるようにしてください。

数学の問題が増えたのは分かったが、
計算問題の出題率はどうだったんだ?

計算問題の出題率は、
約7問と例年と同じくらいだったかな。

なるほど。

ただ午後試験において、
数学や計算問題ができるかどうかで試験の難易度が上下したから、
数学の勉強で手を抜かないように注意してね
・基本情報技術者試験を受験する際の心構えについて
最後に基本情報技術者試験を受験する貴方に、
少しだけ意識しておいてほしい話をします。
それは
・勉強しなければいけない範囲が広いため、勉強期間を長めに確保しておく
というポイントです。
1つ目の「英語検定や漢字検定の2級や準2級とはレベルが違う」というポイントについては、
そのままの意味で、

漢字検定2級の時は、2週間程度勉強して合格したから、
基本情報技術者試験は、1ヶ月ほど勉強すれば大丈夫だろう
なんて考えを持つ初心者の人がいるからです。
しかし基本情報技術者試験は、
現役のプログラマーやシステムエンジニアでも不合格になる難しい試験。
だからこそ今まで受けた試験を勉強の指標にしないで、
基本情報技術者試験の問題を元に勉強計画を立ててください。
また2つ目の「勉強期間を長めに確保しておく」というポイントについては、

午前試験の勉強をしっかりやったから
午後試験の勉強は余裕だろう
なんて考えを持つ人が多いからです。
しかし基本情報技術者試験の勉強は、
午後試験から出題されるソフトウェア開発(プログラミング)とアルゴリズムからが本番。
特に2020年の試験からは、午後試験の試験内容が改正されたため、
ソフトウェア開発(プログラミング)とアルゴリズムの勉強に手を抜いていると、
致命傷になるため注意が必要です。

そのため勉強のスケジュールを決める際には、
余裕を持って勉強期間を確保しておいて、午後試験の勉強に時間を残しておきましょう。
ちなみに勉強時間については、
以下のリンクに詳しい説明を載せているため是非ともチェックしておいてください。


基本情報技術者試験は、
社会人も受験するような難しい試験だから、
学生気分の軽い気持ちで受験すると、痛い目を見るから注意してね

午後試験の問題文なんか、
会社で配られるゴチャゴチャした資料を
読まされるような感じだもんな

うん。
あれは学生向けに作られた読みやすい資料とは、
レベルが違うからね。
本当に嫌になるよ・・・
まとめ
・用語の暗記&テキストの流し読み
↓
・過去問題の復習(初めは0点でも良いのでまずは解いてみる)
↓
・計算問題の学習
・処理が分からなければ、紙に書いて処理を確認してみる
「用語系」「処理系」「計算問題」の3種類に分けられる
・情報数学の出題率がアップしたという点を頭に入れて勉強する
・基本情報技術者試験は、英語検定や漢字検定の2級や準2級とはレベルが違う
・勉強しなければいけない範囲が広いため、勉強期間を長めに確保しておく
以上のポイントが、
基本情報技術者試験の午前試験における学習の流れと重要なポイントになります。
ちなみに未経験者の人が午前試験の勉強と同時に午後試験の勉強をやろうとすると、
心に余裕が無くなってしまうため、
午前試験の勉強と午後試験の勉強は分けて勉強しましょう。
では、次に午後試験の勉強法について解説していきます。

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