基本情報技術者試験では、試験が終わった後、こんなことを言う人がいます。

自己採点で6割正解していたから合格してるでしょ!
しかし、現実は甘くはありません。
基本情報技術者試験では、
自己採点で合格の基準である60点に到達していても、不合格になるパターンがあります。
そこで今回は、基本情報技術者試験における配点と合格基準について解説します。
目次
基本情報技術者試験は、合格の基準となる点数が60点と決められているだけで、
60点を超える点数を取っても、合格できない場合があります。
だからこそ

60点分の勉強を最低限したから大丈夫でしょ!
なんて甘い考えを持たずに、合格基準点を大幅に超えるぐらいの気持ちで勉強しておきましょう。

合格基準の60点でダメなら、何点取っておけば安心なんだよ?

うーん、大体70点は欲しいかな。60点ギリギリだと正解した問題の難易度によって、不合格になるパターンがあるからね
・午前試験の配点は一律1.25点

午前試験の配点は、どの問題でも1.25点。
計算が複雑で難しい問題でも、語句の意味が分かれば瞬間的に答えられる問題でも、獲得できる点数は、一律1.25点となっています。
また午前試験の問題配分は、
- テクノロジ系 50問
- マネジメント系 10問
- ストラテジ系 20問
計80問
といった形で問題が振り分けられています。
他にもテクノロジ系では、セキュリティ問題の出題率が高いといった特徴もあるため、どの勉強を重点的にするかで、獲得できる点数が変わってくるでしょう。


ちなみに午前試験は、2019年秋期試験から、数学の問題が増えるといった改正が入ったよ

午前試験ならば情報数学の問題だけでも、少なくとも5~6問。多ければ10問程度の出題を覚悟しておくべきだな

・アルゴリズムとプログラミング言語の配点が高い

基本情報技術者試験における午後試験は、問題によって以下の表のように配点が違います。

特に注意すべきは、配点が25点となっている「データ構造とアルゴリズム」と最終問題の「ソフトウェア開発」。
どちらも他の問題と比べて、配点が高く、午後試験における配点の5割を占める点数となっているため、集中的に勉強をする必要があるでしょう。
また午後試験では、問1の「情報セキュリティ」にも注意をする必要があります。
情報セキュリティは、データ構造とアルゴリズムとソフトウェア開発に次いで配点が高く、解答必須問題でもあるため、重点的に勉強して点数を稼ぎましょう。

午後試験で合格基準に到達するためには、アルゴリズムとプログラミング言語問題で、高得点を取ることが重要だね

ただアルゴリズムは、毎年難しい問題が出題されやすいといった特徴がある。

だからプログラミング言語の問題では高得点を取るようにして、点数に余裕を作っておきたいね

ちなみにプログラミング言語は、それぞれ問題の難易度や習得の難しさに違いがある。


詳しくは上のページにまとめてあるから、一度チェックしてみてね
・合格基準点は、午前午後共に60点

基本情報技術者試験の合格基準点は、午前午後共に60点です。
そのため試験勉強をする際には、まず60点というラインを目指すように勉強を進めてください。
ただ本番の試験で60点を取るためには、
過去問題の復習において80点を獲得できるぐらいの勉強量が必要です。
だからこそ冒頭であったような

60点分の勉強を最低限したからOK!
なんて甘い考えは禁物です。
そのためスケジュールに余裕を持たせて、できるだけ高い点数を安定して取れるように勉強を進めてください。

ちなみに本番の試験で60点を取るためには、80点分の勉強が必要と言う根拠は何だ?

例えば午前試験では、問題の半数程度が過去問題のから出題されているっていう傾向があるんだよ

なるほど。

だから過去問題で8割が取れれば、残りの新規問題で合格ラインに到達するかなって感じだね
・合格基準点は、あくまでも基準点

基本情報技術者試験を受験した人で、よく以下のような状況になる人がいます。

自己採点で60点取ったのに合格できなかった・・・
何故ならば基本情報技術者試験の合格基準点は、あくまでも基準点。
というのも基本情報技術者試験では、
60点を取ったからといって合格になる訳ではないため注意が必要です。
では、何を基準に勉強すれば良いかという疑問を持った人もいるでしょう。
その疑問には、
60点を大幅に超える点数を取っておくしかないといった解答をしたいと思います。
また基本情報技術者試験では、
問題の正答率によって、試験の点数が変わる可能性もあります。
そのため60点ギリギリでテストを終えてしまうと、合格できない可能性が出てくるため注意が必要です。

基本情報技術者試験の場合、勉強のやり過ぎといったパターンは存在しないと思った方が良いね

午後試験の点数が細かく公表されていない以上、正解率を上げるしかないからな

だから午後試験での目標は次の見出しでもある通り、8~9割の正解率を目指した方が良いね
・午後試験は問題の難易度によって、配点が違う場合もある

基本情報技術者試験の試験要綱には、以下のような記載があります。
(4)試験結果に問題の難易差が認められた場合には,IT パスポート試験以外の試験区分では基準点の変更を行うことがある。
引用:「試験要綱・シラバス など」における試験要綱より
4. 採点方式・配点・合格基準(14ページ)
また基本情報技術者試験の午後試験では、

といったように大まかな配点は発表されていますが、設問一つ一つに対しての配点は公開されていません。
つまり基本情報技術者試験の午後試験では、
問題の難易度によって基準点が変わる可能性があります。
そのため前の項目で話題に上げたように、自己採点で正解率が70%を超えていても、簡単な問題ばかり正解していると、不合格になってしまう可能性を頭に入れておいてください。

合格基準点が60点なのに、自己採点で70点を超えていても合格できないって、じゃあ受験生はどうしたら良いんだ?

うーん、やっぱり配点が高いアルゴリズムとプログラミングで高得点を取っておくしかないかな。そうすれば他の分野での負担が減るからね

そのくらいしか対策は無いのか・・・

あとは、他の選択問題で得意分野を作っておくとかね。

ただ午後試験の長文問題については、確実に点数が取れるという内容ではないから、あまり点数勘定をしない方が良いかもな
まとめ
基本情報技術者試験の配点における注意すべき点は、以下の通りです。
- 午前試験の配点は、一律1.25点
- 午後試験の配点は、アルゴリズムとプログラミング言語問題が25点
- 合格基準点は、午前午後共に60点
- 合格基準点をあてにせず、60点を大幅に超える点数を取っておく
- 午後試験は問題の難易度によって、配点が違う場合もある
そのため60点といった合格だか不合格だか分からない曖昧な点数を取るのではなく、できるだけ高い点数を取って、確実に合格できるように勉強しましょう。
また当サイトでは、基本情報技術者試験において出来るだけ高い点数を取るために、様々な勉強法や勉強のコツを解説しています。

基本情報技術者試験の点数がイマイチ伸びない…
と感じている人は、是非とも以下のリンクから、自分に合う勉強法をチェックしてみてください。


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