
問題が難しい上に、問題の傾向も読めない・・・

ランダム性が高すぎて午後試験の範囲をどうやって勉強したらいいか分からない!
あなたも午後試験の勉強をしていて、このような考えを持ったことはありませんか?
もちろん私も現役時代は、上記のような考えを持った1人でした。
午前試験の勉強を終わらせて、午後試験の勉強に取り掛かった途端、問題の難易度が高く、傾向が読めない午後試験に手も足も出ない。・・・
ただそんな午後試験の問題も詳しく調べてみると、少しですが傾向や特徴が見つかりました。
項目によっては、午後試験の突破口になるかも知れない情報もあるため、是非ともチェックしてください。

午後試験は、問題自体が午前試験より難しいから、どうしても挫折しそうになるよね

でも今回紹介する情報を勉強で利用できれば、合格に近づくかもしれない。午後試験の点数が伸び悩んだ時に参考にしてくれ
・午後試験の問題はランダムに近い

まず大前提として、基本情報技術者試験の午後試験で出題される問題は、
午前試験で出題されるような過去問題の焼き直しの問題はほとんどありません。
また午後試験では似たような問題はあっても、選択肢まで同じという問題はないため、
単純な丸暗記では通用しないのが午後試験の特徴です。
ただそんな午後試験における問題の中でも例外があります。
その例外こそが、次に紹介するデータベース問題です。

午後試験を勉強する場合、単純な過去問題の復習だけだと手詰まりになる可能性があるんだね

けど過去問題の復習をして長文に慣れておく必要もある。加えて用語の把握や正しい計算のやり方とかも必要だから過去問題の復習は必須なんだよな・・・

まあどちらにせよ、午後試験の勉強をする際には、多くの勉強時間が必要になるよ。だからこそ勉強の計画を立てて、午後試験の勉強をする時間を多めに確保してね

・データベースは同じような問題が多い

データベースにおいて出題されるSQL問題は、SQLという特性上、
同じような問題が出題されやすいといった特徴があります。
問題の内容としては、基本的に記述してあるSQLの空白を埋めろという内容になっているため、SQLの書き方さえ分かっていれば、かなり解きやすい問題と言えるでしょう。
例えば以下の問題は、平成31年春期に出題されたデータベースの問題です。


出典:基本情報技術者試験 平成31年春期 午後試験 問13より抜粋
上記の問題は、SQL文の穴埋めをする問題となっていますが、内容はもの凄く単純で簡単。
データベースのSQLの基礎を学んだ人ならば、即座に解答できるくらい簡単です。
またデータベースのSQL問題は、出題率が高いといった特徴もあります。

過去10年分(平成21年春期から平成30年春期)の問題を調べてみたところ、
19回中17回もの試験でSQL問題を出題しているようです。
これだけ出題率が高ければ、SQLを集中的に勉強をするのも有効な方法と言えるでしょう。
SQL問題は、SQLの知識をしっかりと身に付けておく必要がありますが、
知識さえあれば、かなり得点が稼ぎやすい分野となっています。
出題率も高いため、集中的に勉強をするだけの価値がある分野と言えるでしょう。

ちなみにデータベースのSQLに関してより詳しい説明が欲しい人は、以下のページをチェックしてみてね


データベースの問題を解く上でのコツや勉強法、問題の傾向を解説しているぞ

是非とも参考にして、データベースの問題で高得点を狙ってみてね
・2020年からの出題傾向について

基本情報技術者試験では2020年から、午後試験において以下のように試験内容が改正されると発表されています。
・改正後(変更点は赤字にて表記)

・改正前

つまり変更において重要なポイントを挙げるとすると、
- アルゴリズムとソフトウェア開発(プログラミング言語)の配点がアップ
- 長文(選択)問題の出題率が変更
- 情報セキュリティの配点がアップ
といった具合です。
また今後の対策を挙げるのであれば、
- アルゴリズムとソフトウェア開発(プログラミング言語)の勉強時間を増やす
- 長文(選択)問題の勉強をするならば、ハードウェアやソフトウェアといったテクノロジ系を中心にする
- 情報セキュリティの勉強にも力を入れる
といった内容になるでしょう。

2020年の改正から考えると、極端に言えばアルゴリズムとプログラミング言語、加えて情報セキュリティで満点を取れれば、試験に合格する訳か

アルゴリズムで満点を取るのは難しいけど、そういった方法もアリだろうね

だから今後の試験では、配点の高い教科で苦手分野を作ると、致命傷になりかねないという点を頭に入れて勉強する必要があるな
・問題が古くなると問題が簡単になる

基本情報技術者試験の午後試験を調べていく内に、
問題が古くなるにつれて、問題の難易度が低くなるといった傾向に気付きました。
特に平成20年度辺りから問題の難易度が顕著に低くなるため、
古めの過去問題で勉強をしている人は、問題が解けるからといって慢心しないように注意が必要です。
また古い問題に総じて言える特徴として、問題に基礎的な内容が多い、問題文の文量が少ないといったポイントがあります。
そのため勉強した内容の確認として利用すると、古い問題と新しい問題の使い分けができるようになります。
もちろん古めの過去問題でも、勉強の無駄になるという訳ではありませんが、
古い問題だけを中心に勉強をするのはやめましょう。

古い問題は、新しい問題と比べて、基礎的な内容からの出題が目立つね

古い問題は、問題文が読みやすいのも特徴だな。新しい問題と比較すると明らかに問題を解く時間が短くて済むからな

あと同じ問題ばかりじゃなくて、色々な問題を解いてみてね。

午後試験は出題傾向がランダムに近いから、できる限り色々な問題を解いて、どんな問題が出ても良いように耐性を付けておこう
まとめ
基本情報技術者試験の午後試験は、過去に出題された問題を調べてみると、以下のようなポイントが見つかりました。
- 午後試験の問題はランダムに近い
- データベースは同じような問題が多い
- 問題が古くなると問題が簡単になる
2020年の試験改正による注意すべきポイント
- アルゴリズムとソフトウェア開発(プログラミング言語)の配点がアップ
- 長文(選択)問題の出題率が変更
- 情報セキュリティの配点がアップ
午後試験の勉強に苦戦している人は、一度試験の出題傾向を元に勉強を進めてみてはいかがでしょうか?
意外な光明が見えるかも知れません。
ちなみに以下のページでは、午後試験において難易度が高い分野と難易度が低い分野をまとめています。


点数アップに試験時間の節約に役立つ情報となっているため、是非とも参考にしてください。
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