基本情報技術者試験というキーワードを検索すると、
「基本情報技術者試験を一夜漬けで合格する方法」
こんなキーワードを付けているホームページに出会ったことはありませんか?
非常に魅力的なタイトルだと思いますが、実際のところ、一夜漬けで基本情報技術者試験に合格することは可能なのでしょうか?
そこで今回のテーマは、基本情報技術者試験は一夜漬けで合格することが可能なのか
というポイントに切り込んでいきます。
もう目次の見出しからネタバレ感満載ですが、
個人的に基本情報技術者試験の一夜漬けは無理だと思います。
人によっては予想通りの結果かと思いますが、物好きな方は以下の考察にお進みください。

今回一夜漬けをするにあたって想定した状況は、情報処理が未経験で、60点という合格ラインを目指すといった感じだよ

どう考えても無謀だよな

うん。ただ不可能であるという前提で話を始めると身も蓋もないから、どうにか合格を目指すという形で想定したよ

一夜漬けの場合24時間どころか、12時間程度しか勉強時間が無いからな。スケジュールを立てる暇もないのか

無謀とか無茶を通り越しているよね・・・
・不可能だと思う理由

ズバリ結論から。
基本情報技術者試験を一夜漬けで合格しようと思うなら、運に頼るしかありません。
ちなみに基本情報技術者試験に合格するために、当サイトでは以下の方法を推奨しています。
- 過去問題の復習(午後試験における長文問題の勉強を含む)
- 用語と計算式の暗記
- アルゴリズムの勉強
- プログラミング言語の勉強
上記の勉強を一通り済ませるだけで、かなり熟練した経験者でも50時間。
未経験者なら100時間を優に超えます。
詳しくは以下のページを参照してください。

ただ上記の勉強法は、基本情報技術者試験を確実に合格したい場合に限ります。
そのため勉強量を合格ラインの60点に合わせて、限界まで勉強量を減らしてみました。
すると以下のような内容になります。
- 用語と計算式の暗記
- プログラミング言語の勉強
では、上記の内容でいくつかのパターンに当てはめていきましょう。

用語と計算式の暗記、プログラミング言語の勉強で60点か。普通にムリだよね。

正直言って、不可能に等しい。そもそも勉強時間が、一日どころか12時間程度しか無い時点でこのくらいしか勉強できないからな

あとは本人の能力次第といったところだけど、一夜漬けの勉強で基本情報に合格できるならば、もっと難しい試験にサクッと合格できると思うよw
・未経験の人間ならば ほぼ無理

まずは未経験の人に、先ほども説明した以下の勉強法を当てはめてみます。
- 用語と計算式の暗記
- プログラミング言語の勉強
上記の勉強を進めると恐らく予想ではありますが、12時間という勉強時間では、用語の暗記が半分も終わらずに勉強は終了するでしょう。
またかろうじて用語を覚えられたとしても、次に待ち構えるのは、計算の数々。
基本情報技術者試験の勉強を少しでもやった経験のある人なら、どう考えても無理という状況が想像できるはずです。
あとは選択問題で正解になることを祈るしかありません。

ちなみに基本情報技術者試験における問題は、すべて選択式になっているよ

「それならいけそうだな!」と思ったそこの君。その考えは実に甘い! なぜなら午後試験の問題の選択肢は多ければ10択なんて場合もあるぞ

感覚的には、宝くじに当たるような確率になるだろうね

ちなみに以下のページでは、基本情報技術者試験で出題された歴代の試験における選択肢の割合をまとめてある


昔は迷ったら”ウ”を選べなんて噂もあったけど、今はどう考えても無謀だから試さないようにしてね
・アドバイスや勉強法が有ってもかなり厳しい

では、誰かに教えてもらって、試験に合格することはできないでしょうか?
結論から言えば、無理です。
理由としては、試験におけるコツや効率的な暗記方法を教えてもらったとしても、
絶対的な勉強量は変わらないからです。
ちなみに基本情報技術者試験は、過去問題からの流用が多いため、人によっては問題の暗記だけで乗り切れるという考えを持つ人もいるかと思います。
しかし過去問題からの流用が多かったのは、午前試験に限った話。
また午後試験に関しては、
選択肢の数が問題によって違って、出題される内容もランダムに近いため、かなり無謀と言えるでしょう。

そりゃ無謀という結論は変わらないよね。アドバイスをもらったとしても、勉強量は変わらないから

じゃあ、誰がやっても一夜漬けは不可能なのか?

もちろん不可能じゃないよ。プログラミングの経験が有って、普段から特定のプログラミング言語を触っている場合は別だね
・情報処理の経験と勉強実績がある場合は別

では基本情報技術者試験を一夜漬けで受験する場合、誰がやっても合格できないかというと、そういう訳ではありません。
見出しにもある通り、情報処理の経験が有って、前もって情報処理を学習している人ならば、十分合格できる可能性があるでしょう。
ただし一夜漬けで試験に合格する場合には、以下のような条件が追加されます。
- 普段からプログラミングの仕事もしくは学習をしている
- Java、C言語、Python、アセンブラ、表計算(マクロを中心)で仕事もしくは学習をしている
以上の条件に情報処理の経験が組み合わさって、ようやく一夜漬けの勉強によって可能性が見えてくるといった感じです。
ちなみになぜ上記の条件を満たしていると、合格の可能性が見えてくるのかというと、午後試験はプログラミングとアルゴリズムの配点割合が大きいためです。
プログラミングとアルゴリズムの問題における配点は、それぞれ25点。
そのためプログラミングとアルゴリズムの点数が高ければ、合格する確率がグッと上昇するでしょう。

じゃあ基本情報技術者試験は経験者なら、一夜漬けでも十分合格できるんだな?

少なくとも運に頼らざるを得ない状況は減ると思う。でも用語をどんなに暗記したとしても、最終的には運に頼る必要があるよ。

そう甘くはないってことだな
まとめ
今回は基本情報技術者試験において、一夜漬けの勉強で試験に合格できるのか? といった内容を取り挙げました。
考察した結果は、
- 情報処理の経験を元々持っている
- 試験で出題されるプログラミング言語の構築経験がある
上記の条件ならば、合格できる可能性があるといった感じです。
また基本情報技術者試験に一夜漬けで臨む場合は、経験者であっても運に頼らざるを得ないと言えます。
ましてや未経験者ならはっきり言って無理です。
それこそ100%に近いレベルで運に頼る必要があります。
皆さんはこんな一夜漬けのような無謀な計画はしないように、前もって勉強のスケジュールを考えて、基本情報技術者試験に挑みましょう。

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