
参考書にできるだけ費用を掛けたくない・・・

1冊しか参考書を購入できない・・・
以前、基本情報技術者試験を受験しようとする人の中に、以上のような悩みを持っている方が何人かいました。
そこで今回は、基本情報技術者試験の参考書を購入する際の優先順位を解説します。
目次
基本情報技術者試験の参考書は、大きな書店に行ってみると、いくつもの種類が有って、どの参考書を選んだらいいか迷ってしまうものです。
だからこそ今回の記事を購入材料の1つとして、参考書選びの判断基準として役立てて頂ければと思います。

ちなみに基本情報技術者試験の参考書って、どの分野を題材とした参考書が多いんだ?

うーん、午前試験を題材とした参考書が圧倒的に多いかな。・・・ 次にプログラミング言語とアルゴリズムっていった感じだね

なるほど。

どの参考書でも勉強しようと思えばできるけど、分かりやすさなんかは、思いっきり差が出るから、できる限り参考書は慎重に選ぶべきだよ
・「最優先」午前試験の参考書

基本情報技術者試験の勉強を始める場合、午前試験の参考書だけは、外すことのできない参考書と言えます。
何故ならば午前試験を題材とした参考書には試験における
基礎知識と呼べる内容がすべて含まれているからです。
ちなみに午前試験の参考書が必要ないという人に関しては、
- 過去に情報処理の勉強をしたことがある
- 基本情報技術者試験を受けて、合格まであと一歩だった
という人が該当します。
そのため上記の条件に当てはまらない人は、午前試験を題材とした参考書を購入しておくようにしましょう。
午前試験を題材としたおすすめの参考書


午前試験を題材とした参考書は、基本情報技術者試験における基礎知識を覚えるためだけじゃなく、現行の試験傾向を確認するためにも重要だよな

だから勉強をやり直すという人も、できるならば参考書を購入しておいた方が良いね
・「高その1」プログラミング言語の参考書

プログラミング言語の参考書は、基本情報技術者試験における午後試験の点数を底上げするためには、欠かせない参考書と言えます。
何故ならばプログラミング言語という分野は、
- 2020年の試験より、配点が25点に上がった
- 言語によっては、大きく点を稼ぐチャンスである
- 専門性が高いため、午前試験の参考書ではカバーしていない場合が多い
といった特徴があるからです。
ちなみにプログラミング言語の参考書が必要ない人というのは、
- 試験で選ぼうとしている言語の開発経験が過去に有る
- 自宅のパソコンに開発環境が作れる
- 自力で命令文を調べて、試験の過去問題を解く勉強ができる
といった人に限ります。
もし上記の条件を満たせないようであれば、素直にプログラミング言語の参考書を購入した方が無難です。
またアルゴリズム参考書より優先順位を高くした理由についてですが、プログラミング言語の方がアルゴリズムより点数が取りやすいという理由が有ります。
もちろん選ぶ言語によって問題の難易度は違いますが、通年を通して難しいアルゴリズムより、プログラミング言語の方が点数の取りやすいと言えるでしょう。
アセンブラ(CASL2)を題材としたおすすめの参考書

表計算を題材としたおすすめの参考書

C言語を題材としたおすすめの参考書


質問なんだが、基本情報技術者試験に出題される言語以外の開発経験が有る人も参考書を購入した方が良いのか?

そうだね。なら試験で出題されたプログラミング言語の問題を見てみると良いよ。それで簡単な問題でも良いから問題が理解ができるならば参考書は要らないかもね

なるほど。

ただ経験が有っても選ぼうとしている言語の開発環境は用意した方が良いと思うよ。実際にプログラムを動かすと、考えた内容とギャップがある、といったパターンもあるからね
・「高その2」アルゴリズムの参考書

アルゴリズムの参考書もプログラミング言語の参考書と同じく、優先順位は高めです。
理由としては、
- 2020年の試験より、配点が25点に上がった
- 問題が難しい
といった理由が有るからです。
またアルゴリズムは苦手意識が付きやすい分野であるため、過去問題を一通り解いてみて難しいと感じるようであれば参考書の購入をおススメします。
ちなみにアルゴリズムの参考書が必要ない人というのは、
といった人だけです。
そのくらいアルゴリズムの問題は難しいため、できるならば参考書を購入して勉強した方が無難と言えるでしょう。
アルゴリズムを題材としたおすすめの参考書


アルゴリズムとプログラミング言語の参考書は、優先順位が同じだが、どちらか1冊しか買えない状況の時はどうしたら良い?

そうだね、そんな時は2つの分野の苦手意識で判断した方が良いかな。例えば問題を何問か解いてみて、難しいと感じる方を買えば良いと思うよ
・「低」午後試験の長文問題の参考書

個人的に午後試験の長文問題を題材とした参考書は、あまり必要ないか、優先順位は限りなく低いと言えます。
理由としては、
- 午後試験の長文問題は、長文を読み解く読解力が重要
- 読解力と午前試験で出題される内容の知識があれば、長文問題は解ける
- 長文問題を題材とした多くの参考書は、文量が多く読み進めにくい
といった点が挙げられるからです。
そのためよほどの苦手意識がない限り、午後試験の長文問題の参考書は必要がないと思っておきましょう。

ちなみに午後試験の長文問題を題材にした参考書は、ページ数が多くて、重い物が多いよ

持ち運びや移動中の勉強には、使いにくさを感じるから注意してくれ
・「低」過去問題集

基本情報の参考書を選ぶ際に、過去問題集はかなり優先順位が低い参考書。
理由としてはズバリ、過去問題はダウンロードできる物だから。
そのため
- 問題の解説がピンポイントで欲しい
- ネットに転がっている解説では内容が理解できない
といった場合でないと購入する理由はほとんどないと言えます。
また2020年から行われた試験改正により、パソコンを利用したCBT試験に移行したのも、紙の参考書を買うための利点を消したと言えるでしょう。

なんか昨今の情勢を考えると、紙の媒体が消える可能性も考えられるのかな。…

完全に消えるという状況はなさそうだが、参考書の重さを考えると、悪い事ばかりではないと思うぞ

少し寂しい気分になるけどね…
・参考書を安く買うなら電子書籍をチェックする

基本情報技術者試験の参考書に限らず、情報処理の参考書は基本的に値段が高めに設定されています。
ただそんな参考書を安く買う方法が、電子書籍です。
電子書籍は紙媒体の参考書とは違い、価格が参考程度となっているため、かなりの頻度で値段が上下します。
またAmazonの電子書籍であるKindle版に関しては、時には50%OFFなんて特大のセールをやっています。
そのため参考書を安く買おうと思うのであれば、必ずAmazonのセールを見逃さないようにしてください。
ちなみにAmazonのセールにも問題があります。
それは基本情報技術者試験の参考書の電子書籍は、値段が下がりにくい点です。
そのため午前試験を題材とした参考書は、値段の下がり方に関係なく早めの購入をおススメします。
逆にプログラミング言語を題材とした技術書は、値段が下がりやすいといった特長があります。
もちろん勉強の時期を逃しては意味がありませんが、早い段階から基本情報の受験を考えているならば、参考書の値段をチェックしておいた方が良いでしょう。
3,000円以上する参考書が、1,500円程で買える可能性も考えると、見逃せない情報となるはずです。
まとめ
今回は基本情報技術者試験における参考書の優先順位を解説しました。
- 「最優先」午前試験の参考書
- 「高その1」プログラミング言語の参考書
- 「高その2」アルゴリズムの参考書
- 「低」午後試験の長文問題の参考書
- 「低」過去問題集
- 参考書を安く買うなら電子書籍をチェックする
基本情報技術者試験の参考書は、安くても1,500円程度。
だからこそ購入する参考書には、優先順位を決めて、自分に足りないようなポイントをカバーするように参考書を揃えてください。
ちなみに基本情報技術者試験の参考書を選ぶ場合は、電子書籍の参考書も視野に入れておいてください。

電子書籍最大のメリットは、
- 荷物にならない
- 紙の参考書より割引されている場合がある
といった点です。
どこでも勉強が可能で、荷物にならない便利な勉強道具であるため、是非とも勉強に取り入れてみましょう。
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